花梨麻婆飯店 あびこ店(大阪・苅田)
2020年7月、堺で人気の「花梨麻婆飯店」のあびこ店が、大阪メトロ御堂筋線 あびこ駅 東南出口から徒歩1分のところに上陸した。
「中華料理 花梨」がプロデュースする本格四川麻婆豆腐の専門店だ。
麻婆豆腐専門店なので、メインはもちろん麻婆料理。
「麻婆豆腐」「麻婆丼」そして「麻婆麺」の3種。さらにそれぞれ、日本人が慣れ親しんだ辛さ控えめの広東風と、シビ辛な本格四川系から選ぶことが出来る。
毎朝届く、新鮮な豚ひき肉の肉みそや、自家製のラー油、本場四川省から取り寄せた花椒を使った麻婆豆腐を楽しめるのも特徴だ。
時勢的なこともあり、デリバリーやテイクアウトでの注文も承っており、店頭でも出来立てアツアツの料理やお弁当が提供されている。
先述したように魅力的なラインナップが並ぶ中、例によって「四川麻婆定食」を、今回は1辛で注文。
麻婆豆腐の辛さは辛さなし・0辛~3辛・激辛の6段階で選べる。唐辛子の刺激的な辛さが苦手な人でも本場の味を楽しめたり、その日の気分によって辛さを調整したりもできるので、とても嬉しい心遣いだ。
注文が通るとすぐに、カウンター内の厨房から豪快に鍋を振るう姿や、小気味いい音が聞こる。それと同時に香り高いスパイスが店内を漂う。鼻とお腹を刺激し、食欲がますます掻き立てられる。
しばらくすると、激しくグツグツと音を立てて「四川麻婆定食」が入場した。
四川麻婆定食
黒いトレーの上には、土鍋に鎮座した麻婆豆腐と、ご飯やスープ、ザーサイが並ぶ。麻婆豆腐は四川系らしく濃い褐色。グツグツと煮込まれていることもあり、醤と花椒の香りをより強く感じる。
焦げ付かないよう、蓮華でかき混ぜてから麻婆豆腐をすくう。とろっっとろっだ。
柔らかな絹ごし豆腐に、ねっとりと醤や挽肉が絡みつく。オイル:とろみの比率は2:8。と言っても片栗粉のとろみではなく、豆板醤や甜麺醤のとろみである。
見た目の通り濃いめの味。だが口当たりはとてもマイルドである。
唐辛子の辛さや花椒の痺れも感じるが、それよりも先に、肉みその甘みと旨味、コク、葱や生姜の風味も口の中いっぱいに広がる。ついご飯を掻き込みたくなるほど美味い!
そしてワンテンポ遅れて、じんわりと辛さやピリピリとシビれが舌を刺激する。
刺激が足りなければ、卓上に山椒のミルやラー油が置かれているので、辛さやシビれを自分好みに増すことも可能だ。
とても食べやすく、味に奥行きと深みがある美味しい麻婆豆腐なので、四川麻婆豆腐の入門として強くオススメできる店である。
【麻(しびれ)】後からピリピリとした痺れ
【辣(辛さ)】 ★☆☆☆☆醤や挽肉の甘みやコクの後からじんわり感じる辛さ
【豆腐】絹ごし豆腐
【辛さスピード】遅い
【オイル:とろみ比】2:8
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花梨麻婆飯店 あびこ店
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